ヒノキ科(https://www.71361.net/showinfo-149-13543-0.html) Chamaecyparis lawsoniana
分布は比較的せまく、米国オレゴン州の南西部からカリフォルニア州北西南部の間に限られます。日本ではヒノキが非常に高く評価されていますが、価格が高くなり、庶民には手の届かないものになって来ています。そこで、米国では、ベイヒが人々の好みに合わないせいか、高く評価されていないことに気付いた人々が、それでもヒノキを欲しがる庶民の要望に応えて輸入し始めたのでしょう。同じようなことに気付いた人が、すでに明治時代後半にもいたようで、その頃の輸入の記録にベイヒの名があります。
木材ベイヒは、日本のヒノキと同類ですので、よく似ていて、2つを並べないと見分けられない人も多いでしょう。心材は黄褐色ないし桃褐色で、日本のヒノキに比較して濃色です。また、芳香がありますが、ヒノキに比較してずっと強く、くどいので、新しい材のときには、逆に悪い感じさえします。年輪内での細胞の形の違いは少ないので年輪はとくにはっきりはしません。肌目は精になっています。気乾比重の平均値は0.47です。耐久性は高く、加工し易く、狂いが少なく、乾燥すると寸度の安定性がよく、製品の仕上がりがよいなどヒノキと材質がよく似ているため、その代替品として広く用いられています。
用途建築(長大径材が得られ、用途は広い)、水槽、家具、船舶、器具、蓄電池セパレーターなどがあります。日本では、ヒノキの木材を使いたいが予算的に不可能な場合などにはしばしばベイヒが使われています。
木材特性表